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【歯周病と全身疾患の関係】糖尿病・心疾患との深い関わりとは?
歯周病は「歯ぐきの病気」と思われがちですが、じつは全身の健康と深く関わる感染症です。
厚生労働省の報告でも、歯周病は糖尿病や心疾患などの全身疾患と関連があることが示されています。
参照:厚生労働省|歯周病健診マニュアル2023 P6より >
今回は、歯周病と全身疾患の関係について、患者様にもわかりやすくご説明いたします。
歯周病はお口だけの問題ではありません
結論からお伝えすると、歯周病はお口の中の炎症が全身へ影響を及ぼす病気です。
歯周病になると、歯ぐきに炎症が起こり、出血しやすくなります。
その傷口から細菌や炎症物質が血管に入り込み、血流に乗って全身へと運ばれます。
これが、さまざまな疾患と関係していると考えられています。
歯周病と糖尿病の関係
歯周病と糖尿病は「相互に悪影響を及ぼす関係」といわれています。
糖尿病になると免疫力が低下し、歯周病が進行しやすくなります。
一方で、歯周病があると炎症物質の影響で血糖コントロールが悪化し、糖尿病の改善が難しくなることがあります。
歯周病治療を行うことで血糖値が改善する可能性があるという報告もあり、歯科と内科の連携が重要とされています。
歯周病と心疾患
歯周病菌が血管内に入り込むと、動脈硬化の進行に関与すると考えられています。
動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な疾患のリスクが高まります。
特に中高年の患者様や生活習慣病をお持ちの方は、歯周病の管理がとても大切です。
妊娠中の歯周病にも注意が必要です
妊娠中は女性ホルモンの影響で歯周病が進行しやすい時期です。
歯周病による炎症は、低出生体重児(出産)や早産のリスクを高める可能性があるといわれています。
そのため、妊娠中はもちろん、妊娠を希望されている方も定期検診を受けることが推奨されています。
Q&A よくあるご質問
Q. 歯周病があると必ず全身の病気になりますか?
必ず発症するわけではありません。
しかし、歯周病が慢性的な炎症状態を作ることは事実です。
リスクを下げるためにも、早期治療と継続的な管理が重要です。
Q. 歯周病は治療すれば全身疾患も治りますか?
歯周病治療だけで全身疾患が治るわけではありません。
ただし、炎症を抑えることで全身への負担を軽減できる可能性があります。
内科との連携が大切です。
Q. 自覚症状がなくても受診すべきですか?
はい。
歯周病は痛みが出にくい病気です。
出血や口臭がなくても、3ヵ月に一度の定期検診をおすすめします。
歯周病予防のポイント
歯周病は予防できる疾患です。
・毎日の丁寧な歯磨き
・歯科医院での定期的なクリーニング
・生活習慣の見直し
これらを継続することが、全身の健康を守る第一歩になります。
当院では「歯周病進行度」の検査を行い、患者様お一人お一人に合わせた治療計画をご提案しております。
まとめ
歯周病は、お口の問題だけではなく、全身の健康にも影響を与える可能性がある感染症です。
だからこそ、早期発見・早期治療、そして継続的なメンテナンスが重要になります。
当院では、患者様お一人お一人の全身状態も考慮しながら、歯周病治療と予防管理に取り組んでおります。
お口の健康を守ることは、身体全体の健康を守ることにつながります。
気になる症状がある方も、症状がない方も、ぜひ一度ご相談ください。
皆さまのすこやかな毎日をサポートできるよう、スタッフ一同努めてまいります。